オシャレなウッドフェンスで庭を彩る!種類と特徴をご紹介

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ウッドフェンスの役割と適材適所

山崎学

ヨーロッパ、米国、カナダ、オーストラリア、ニユージランド、等の住宅や施設のフェンスでは、圧倒的に木材を利用してます。イスタンブールやカザフスタンでも、木材を使った塀は多いようです。

日本では、過去に地震でブロック塀が倒れ、小さな子供が圧死しました。しかし、木の塀だと軽いので、そんな心配もなく、撤去の際も重機などは必要ありません。更に景観も良いので、これから日本でも増えてくるでしょう。

大手の建て売り住宅メーカーでも、ブロック塀を作らない住宅が増えています。

ウッドフェンスの木材の種類

ハードウッド、ウリン、イペ

これらは、非常に硬く重い木です。ドリルで下穴を開け無いと、ネジも釘も受け付けません。どちらかと言うとデッキ向きです。耐久年数も有ります。

ウエスタンレッドシダー(米杉)

軽くて雨風に強くすぐ乾くフエンスに適してます。ガーデンニングにも良く使われてます。

パイン材

パイン材は、ロシアや中国のエゾ松やカラマツといった針葉樹です。パイン材は、比較的軟らかく加工しやすいため、DIYや家具、建築材料などに広く使われています。また、色味が淡く、木目が美しく、ナチュラルな雰囲気を出すことができるため、インテリアにも適しています。ただし、軟らかいために傷つきやすく、また耐久性も低いため、屋外での使用には向かない場合があります。

松材

松材は、比較的硬く耐久性が高いため、建築材料や家具、造船用材などに広く使われています。また、木目が美しく、色味も様々であるため、インテリアやDIYにも適しています。ただし、一部の種類においては樹脂が多く含まれているため、加工時に匂いや刺激が生じることがあります。また、種類によっては腐朽しやすい場合があるため、使用目的に応じて適切な種類を選ぶ必要があります。

杉材

万能材木です。米杉よりも更に柔らかく加工しやすいため、建築材料や家具、造船用材などに広く使われています。色味が淡く、木目が美しく、ナチュラルな雰囲気を出すことができるため、インテリアにも適しています。スギ材は、耐久性に優れているため、屋外での使用にも向いています。ただし、一部の種類においては表面が凹凸しているため、滑りやすくなる場合があります。また、樹脂が多く含まれているため、加工時に匂いや刺激が生じることがあります。日本家屋の材料としてぴんきりです。

桧材

比較的硬く、強度が高く、耐久性に優れているため、建築材料や家具、造船用材などに広く使われています。また、色味が淡く、木目が美しく、香りが良いため、インテリアや庭木にも適しています。ただし、希少価値が高いため、価格が高いことが多く、一部の種類においては枯れやすい場合があるため、使用目的に応じて適切な種類を選ぶ必要があります。日本代表的の銘木です。家の柱には最高です。

加圧注入材

加圧注入材とは、木材を注薬缶と言う釜に入れ、高い圧力をかけながら、防腐剤や防虫剤を木材内部に深く浸透させる方法で作った木材です。腐朽や虫害などの被害を防止することができます。一般的に、耐久性の低い松やヒノキなどの軟らかい木材に対して行われます。加圧注入材は、建築材料や外構材、庭木などに広く使われています。ただし、加圧注入処理によって木材の強度が低下する場合があるため、使用目的に応じて適切な木材を選ぶ必要があります。おもに幼稚園など遊具の木が、加圧注入材木で作られています。

ウッドフェンスの塗料の特徴

塗料次第で耐久年数が大きく変わる

ペンキを塗ると見た目は綺麗ですが、木の内部が呼吸が出来なくなり腐ります。カッパを着ていると雨には濡れませんが、汗で肌がベトベトになるのと同じ現象です。

浸透性の防腐剤は有効ですが、健康には悪いです。

一番良いのはバーナーで焼き、植物油をシンナーで希釈して塗る方法です。自作でも作れます。市販品だとドイツ製のオーガニックの植物油も有りますが、非常に高価です。ペットや人間の赤ちゃんの健康にも良いです。

近所との目隠しにウッドフエンスを付けるメリット

山崎学

同じ目隠しでも、ウッドフエンスの場合、近所とのお付き合いも上手く行きます。

それにお隣は、お金を出さないで綺麗になるので、悪い気がしないケースが多いです。オシャレさと威圧感が無いので、喜こばれる場合が多いです。

実際に工事の際に挨拶に行き、お隣さんとも話しをしますが、悪く思われたことはないです。アルミフェンスだと、目隠しがバレバレなので、隣の住民は良く思わないケースも有ります。実際の話しです。

ウッドフェンスのその他のメリット

山崎学

ウッドフェンスをガーデンニングとして楽しむのは、ウッドフェンスのメリットの一つです。プライベート空間が出来て落ち着きます。

ウッドフェンスがある事により、庭全体が広く見え、庭の空間が演出できます。どんなに良い庭でも、バックの背景が影響します。

例えば「日本庭園であれば竹垣」「洋風庭園であればウッドフェンス」そして庭に合わせた色や形が重要です。意外と、分かってる様で分かっていない業者が多いです。

私のウッドフェンスの施工事例

山崎学

今回は、今から6年前の話しです。

埼玉県の某施設の外構工事で、建築した時の植栽が有りましたが、施設長が気に行ってなく「全面的に私に依頼するから頼みます」と言われ始めた仕事です。敷地面積は300坪近く有り、少し奥に施設建物が建つてます。今回の場所は、施設エントランスと南側の遊地を植栽庭にする計画です。

山崎学

任されてるとはいえ、やはり好みはお伺いして、施設長の希望を確認しました。

さて、どんなガーデンレイアウトが良くても、筒抜けでは周りの景色に吸収されてしまいます。植栽庭をフエンス無しで作ると、周りの広い土地に目がいき、庭が狭く感じてしまうのです。ここで大事なのがウッドフエンスです。ウッドフエンスを取り付ける事で、逆に庭が広く見えるのです。

「塀を立てると狭くなるのでは?」と言うお客様は、過去に大勢いらっしゃいましたが、説明してウッドフェンスを立てた後は、どのお客様も「広く感じる!」と言ってくれます。一度ウッドフエンスを付けたお客様は「もう無いのは考えられない!」と仰います。

また、ウッドフエンスの高さにも関係がります。低いフエンスだと外に吸収され、錯覚的に庭が狭く感じるのです。今回もウッドフエンスを立て終わった時に感激されました。

今回のフエンスは高さ2メートル、木材は杉材です。工法は、ハイブリット工法です。通常は、木の柱に木を取り付けるのが一般的ですが、その工法だと柱と横木の寿命が短くなります。ハイブリッド工法だと、フエンスに使用する板以外は金属なのです。

それに縦板のトップに、雨凌ぎの金属笠木が付けます。其れにより耐久年数は、数十年は楽に持ちます。古くなると風合いがあって良いです。当社オリジナルです。全体的にオフホワイトにオリーブゴールドを塗り、アクセントにライトブラン、止め板はウエーブカットで、遊び心のある作品です。フェンスができた段階で、想像以上と気に入っえて頂き大歓迎してくれました。

その後植栽は、木の間をくぐり抜け歩ける様な庭がいいと言うので、それに合う木の種類で桂、ジュウベリ、メイプル、シャラ、フュージェア、ニューサイラン、この様な木で構成されてます。

植栽作業が終わった後は、施設長その他関連事業者の方々にも大絶賛でした。施設に通う生徒さん働く人達にとっても癒しの空間になっております。

現在でも来客者には、評判の良い庭で褒められております。それもこれもウッドフエンスが脇役に見えますが、一番の引き立てる力の影響力です。施設長の悩みは不安は消え、そして働いてる人達も皆んな楽しそうです。作った私も嬉しいです。少しでも参考になりお役に立てれば嬉しいです。

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