庭の池は凶?
広いお庭に池が有り、大きな錦鯉が泳いでる。裕福な家を象徴する優雅な光景で、成功者の憧れです。
しかし、専門家や昔の人は「庭に池を作るとをろくなことがない!」と言う人が多かったです。土は、呼吸しています。庭に池を作ることで、土の息を止めてしまうのです。
敷地内に小さなお宮を作る時に、基礎にパイプを埋める方法があります。つまりパイプの空洞が、天と地を結ぶ事に意味が有ります。池に水を張る事は、天と地を遮断する事にも繋がります。
また庭に池が有ると敷地内に湿気が溜まりやすくなり、更には蚊の発生とか、家の劣化を早めたり、住む人の健康に悪影響を起こしたりする事が理由とも言われてます。
家相学では、庭に池を作る事を大凶とされてます。それは、濁った水が家の運気を落とすとも言われてます。いずれにしても庭に池を作る事は、百害あって一利無しと言われてます。
それでも一代で財を築いた成功者は、ステータスで邸宅の縁側の下から続く池に鯉が泳いでる姿が見える立派な池を作る方もいました。田中角栄さんの目白御殿の庭にある池が、彼の政治生命と実際の命を縮めたとも言われています。
風水的に見た問題点と対策
例えば綺麗な水が流れてる川のせせらぎは、見てても爽やかで気持ちが良いですよね。
それに比べ流れも無く、木が生い茂った底の見えない沼は薄気味悪いです。これは、人間の心理的な所にも繋がります。ただ現在では、循環する性能の良いポンプも出ているので、水を腐らす事のないよう水を循環させる対策もあると思います。
私は、過去にそんな大きな池では無いですが、お客様の奥様の依頼で作ったことはあります。池を作った後も特に問題なく、二人のお子様を授かり幸せに暮らしてます。多分池を作った場所の方角が関係する事も有ります。それと水は、腐さらないように循環させることです。
風水は、気候や自然エネルギーを上手く取り入れ運気を上げようとする考え方です。家相学は統計学です。現在では科学的根拠に関する研究がすすめられ、建築学や住居学などの学問的な要素に基づいています。
私は4年前になりますが、お風呂から見える池を作つて欲しいとお客様から依頼を受けました。
方角を見たら東だったので、風水で東に青龍と言いますので、池より流れの有る滝を作ったら如何ですかと提案しました。お客様は「それでは滝でお願いします!」と言われ、私は腕を振うつもりで取り組みました。
そんな大きな滝ではないですが、浅間の岩石を組んだ三段曲水の滝を作りました。西北から東南にうねつて水が流れて行きます。滝から落ちる水の音、流れる水のせせらぎの音にまでこだわりました。ヒーリング効果とマイナスイオン効果で癒しの空間にもなっております。
その後のお客様のお宅も平和で、さらに私生活も運気アップして現在に至っています。
このお客様は、方位の良い時期まで2年も待って頂きました。作る際の年回りと、依頼者の九星方位と、作る場所と、水を循環させることで水も腐らず澱まないことが大切です!
ビオトープ
ここ何年前からビオトープが注目されてます。
ビオトープも本格的な物は、池と基本は同じ考え方です。現在私の所に、東京のお寺でビオトープを作りたい、と言う話しが来ていますので更に研究をしてる最中です。
ビオトープとは、自然界の生態系を模した水辺の造園技術のことを指します。自然に近い環境を作り出すことで、多様な生物が生息する場所を作ることができます。また、ビオトープは水の浄化や、洪水の防止などの機能も持っています。最近では、都市部でもビオトープが作られるようになってきています。
自作の場合、池の穴を掘り防水シートをひく工法も有ります。そこに水草を鉢のまま入れ、シートが見えるのが嫌ならレンガや石で隠せば簡単に出来ます。もっと簡単なのは、出来合いのプラの池を置くだけの製品も有ります。
ここで大事なのは、水辺を作る位置と、年回りと、水を循環させること事です。とにかく水を腐らせる事が何より悪いと思います。
現在では、方位、家相、風水も信用しない人もいます。別に気にしない人も否定しませんが、何か自分の中で気に掛かる事がある人は、急がずに考えてから行動した方が良いと思います。
今の世の中、専門家を頼まず、お金も掛けず、家相も方位もAIで調べる事も可能です。池を作る場所が良いとされるのは、東から南東部です。但し作る時期の方位をよく見て行う事が大事です。暗剣殺とか、五黄殺の方位に当たる年回りは、大凶殺なのでやめた方が良いと思います。
私は、方位、家相、風水の専門家ではありませんが、実際に多くの現場を体験し、大先輩の助言を聞き、そして多くの人から相談され、その経験の中の話しです。
少しでも参考にしてお役に立てればと思います。
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