南西玄関は裏鬼門?
今回は、裏鬼門となる南西の玄関を気にして、ご相談があったお客様の玄関アプローチを、家相と方角を見て独創的に作った実例です。
建物の向きに合わせて、門扉から玄関までの入り方に工夫を凝らすことで対応しました。
裏鬼門となる南西の玄関とは?
裏鬼門とは、鬼門の正反対にあたる方角のことで、古来より不吉な方位とされています。鬼門は東北(北東)ですから、裏鬼門は南西(西南)になります。
南西の玄関というのは、裏鬼門にあたる玄関のことです。裏鬼門は鬼の出入り口の中でも最後に鬼が出ていく場所とされているので、邪気が家に入りやすくなります。そのため、風水では南西の玄関は避けるべきとされています。
家を建てる前にご相談していただけるお客様は全く問題ありません。苦労するのは、すでに家を建てた後のお悩み相談です。
当たり前ですが、家相や方角が悪いからといって、家を建て替えるわけにはいかないからです。
私は庭師なので、すでに建物を建てた後のご相談が多く、こういったケースではその家に応じた工夫が必要になるため苦労します。
南西の玄関を持つ家に住んでいる場合は、裏鬼門を封じる対処法が必要です。例えば、玄関に赤い絨毯や赤い花を置く、玄関に金属製の置物や風鈴を飾る、玄関に明かりをつけるなどがあります。
ご相談いただいたお客様は親御さんの方で、建てた後に知人から「南西の玄関は裏鬼門だからよくないよ!」と言われ、凄く気にされていたのです。それが原因かどうかは分かりませんが、お二人の子供さんのどちらもずっと結婚がまとまらず独身だったそうです。
そして、外構工事を頼んだ親戚の業者が「ただ直角に曲がるアプローチを作る!」と言われ、それで良いのか悩んでいたのです。道路は西側です。
親戚の外構屋さんは、まず道路西から東に向かい、途中で左に折れてから北に向かい、そのまま玄関に入る施工です。家を建ててくれた業者の方でも、頼めば同じ様な施工になるそうです。
そんな折、私とご縁が有りご相談を受けました。
家相と方角で対策した玄関アプローチの施工事例
私は、お客様から「どうすれば良いのでしょうか?」と聞かれましたので、率直に対応策をご説明しました。
まず直角ではなく、西から東南に、曲線を描く様に曲がって玄関に向かいます。そうすると必然的に、西北に向かうことになります。それによって、辰巳から戌亥方向になり、縁起の良い入り口に変わるわけです。
ちなみに昔から農家とか古い宅では、家相や方角や時期(いつ工事をすると良いか)を見れる先達さんがいて、その助言に従って造作していたので、その様な入り口が多かったのです。
私からお客様には
「せっかく親戚に外構屋さんがいるんだから、こんな感じに施工するよう頼んだらどうですか?」とご説明しました。
それから十日位経って、お客様から連絡が有りましたが…
親戚の外構屋さんは「そんな工事は無理!」と断られてしまったそうです。理由は「曲線にする工事が、めんどくさい!」とのことです。
で結局、私の方でお願い出来ませんか?と頼まれ、言い出しっぺの私が施行することになりました。
色々調べて、施工着手日も良い日に決め、作業を行いました。アプローチと植栽作業施工なので、天候も良い日ばかりではなく、二十日以上かかりました。
でも仕上がりも上々で、お客様には大変気に入って頂きました。施工後は、何事もなく平和な暮らしで、快適だそうです。
そして一年以上経ってからお客様から電話が有り
「中々結婚がまとまらなかった息子さんの結婚が決まった!」と喜びの報告と共に、とても感謝されました。
それから暫くすると、今度は「息子さんのお姉さんも結婚が決まった!」と感謝の電話が有り、大変な喜びようでした。
これには私も自分のことのように嬉しくなりました。
一生懸命工夫して作った甲斐が有りました!
もちろんお二人のご結婚が決まったのが、玄関アプローチの工事が原因だと、明確に関連付けられるものではありません。
しかし、運気が変わると、良いことが起こり始めることが多いのも事実です。今でも年に一度は、お客様宅に手入れに行って、良いお付き合いをさせてもらっています。
コメント
コメント一覧 (2件)
鬼門についてはよく耳にするものの、気にしたことはありませんでした。対処法とかもあるのですね。曲線の玄関アプローチはおしゃれで素敵です。興味深く読ませていただきました。
ブログに来て頂き、コメントを有り難うございます。
西北から東南に行きUターンして西北から玄関に入ることで、「鬼門」、「裏鬼門」の玄関を良い方角に換えることができるんですね。その結果、曲線にする事で玄関までの到達時間も長くなり、アプローチとしても奥行きが出て植栽が入って庭が良くなります。ご参考になれば幸いです。
今後とも宜しくお願い致します。