美しい芝生で理想のお庭を実現!失敗しない芝の選び方と施工方法

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芝生の有るお庭

山崎学

一軒家に住み、スペースが有れば、一度は憧れるのが芝生のあるお庭ではないでしょうか。

芝を張るメリット

山崎学

芝生は、見た目も美しいですが、それだけではありません。

芝を張るメリットは、地熱が上がらず涼しい事であったり、土ホコリを避ける事であったり、大雨の時の土の流れ止めにも役に立ちます。また、雑草を抑制するのにも役立ちます。

それと庭のグリーンは、目にも神経的にも心を癒す空間を望めます。

失敗しない芝の選び方と施工方法

芝の種類

一般的に昔から日本で良く使われてるのが、高麗芝姫高麗芝です。高麗芝は、日本で最も一般的に使用されている芝の種類の一つで、比較的育てやすく、病害虫にも強いという特徴があります。また、比較的太い茎が生え、草刈り機で刈りやすいため、手入れがしやすいという利点もあります。

姫高麗芝は、高麗芝よりも葉が細かく、柔らかい質感があります。また、高麗芝よりも寒さに強く、冬期でも緑色を保ちやすいという特徴があります。ただし、高麗芝に比べて病害虫に弱いため、手入れに注意が必要です。

その他には、野芝と言う芝があります。日本の気候や土壌に適応しやすく、植え付け後の手入れが比較的簡単です。また、日本の風景や文化に合った自然な雰囲気を演出できるため、和風庭園や古民家などにもよく使用されます。ただし、芝刈りの頻度が少し多くなるという欠点があります。高麗芝からすると芝の葉が大きいのが特徴です。

あとは、1年中グリーンなのが西洋芝です。西洋芝は、種を蒔き育てます。西洋芝の特徴は、葉が細く柔らかく、美しい緑色をしていることです。また、比較的寒さに強く、夏場の高温多湿な気候にも適応しやすいため、日本の気候にも比較的適しています。ただし、手入れが難しく、病害虫に弱いという欠点があります。また、西洋芝は比較的高価であるため、予算に余裕がある場合に選ばれることが多いです。

購入の時の注意点

プロに頼まず御自身で施工する場合、一番大事な事は、芝選びと購入する時の見分け方が一番大事です。それと芝張りの時期です。3月に入ると、ホームセンターの園芸店でも芝は店頭に並びます。

注意して欲しいのは、入荷してすぐの芝を購入して、芝張りすることです。店頭に何日も置いてある物には、管理が行き届かず、枯れてる場合があります。

実際に、過去にご自分で芝を貼られたお客様の話しを聞くと、殆どの方々が「我が家には芝は合わないみたいです」と言うお客様が多く、「芝を張ってもまばらで、新芽が出ない経験をした」という話しもよく聞きます。

3月頃ですと、芝はまだ枯れ葉状態です。一般の人は、これから新芽が出ると思って買い芝張りしますが、最初から枯れている場合も有ります。その結果「我が家の庭には芝は合わない」と思い込んでしまうのですね。

芝の購入時期

私のおススメする失敗しない時期は、4月後半から5月半ばがベストです。この時期であれば、店頭で購入する場合でも枯れてるかの見極めが付きます。新芽が青く出ているからです。購入する時のポイントですが、持った時に重い事、新芽が出てる事、中が蒸れて枯れて無い状態のものには注意して下さい。

芝貼り時期

時期は、4~6月の施工の場合であれば、直ぐにグリーンカーペットになります。施工後は、毎日水やりすれば一週間もすれば青くなってきます。

芝の張り方

芝の張り方は、目地張りとベタ張りが多いです。目地張りは、3センチ隙間を開けて張る方法です。ベタ張りは、隙間を開けないで張ります。早く仕上げたいので有れば、ベタ張りをお勧めします。芝は、2束で3センチ空ける目地張りで、一坪になります。ベタ張りの場合は、その分余分に必要になります。

1.土地の準備
芝を張る前に、土地を整地し、石や根っこ、草などを取り除きます。また、土地を平らに整え、水はけを良くするために、表面に微小な起伏をつけます。私は、そこに一番細かい軽石を軽く撒き、その後芝用の土、もしくは黒土を平らに慣らす程度に軽く撒きます。一般的には、軽石を使う人はいませんが、私の経験上、根詰まりの予防に繋がります。

2.芝の敷き込み
芝を敷き込む前に、土地の表面に肥料をまきます。その後、芝を敷き込み、隙間ができないように密着させます。芝を敷く際には、隅々までしっかりと敷き込むようにしましょう。角材の様な物で、芝を上から叩き、平さを調整します。

3.土壌の踏み固め
芝を敷き込んだ後は、軽く水をまいてから、土壌を踏み固めます。この時、土壌が空気で満たされないようにしっかりと踏み固めることが大切です。また、芝が根付くまでは、しばらく歩かないようにしましょう。

4.水やり
芝を敷いた後は、たっぷりと水を与えます。特に暑い時期や乾燥した時期は、水やりに注意が必要です。

5.刈り込み
芝が十分に成長したら、刈り込みを行います。芝刈り機を使用して、芝の高さを揃えるように刈り込みましょう。刈り込みの頻度は、季節や気候によって異なりますが、一般的には週に1回程度が目安となります。

山崎学

以上の手順で、自作でコストをかけずに楽しみながら施工出来ます。

施工法は、プロでも人それぞれに違いは有りますので、私のやり方がお役に立てれば嬉しいです。

施工例

山崎学

今から7年ぐらい前の、お客様の施工例です。

庭園と芝生を施工中に、通りがかりの人に話しかけられました。その後、1年ぐらい経って、その通りがかりの人から電話がありました。私が庭園を作ったお客様から聞いたそうです。

直ぐ近くに住んでる人で「芝の事で御相談をしたく、一度我が家に来て貰えないでしょうか?」と言われ、お客様からの紹介でもあるので、数日後伺い、庭を拝見させて頂きました。

庭はお金の掛けた和風庭園で、家も大変立派でした。そこに芝生があり、ご主人の悩みの種は芝生でした。もう20年も芝生を張ったり剥がしたりして頑張っても、満足できる芝生にならないそうです。

ところが、私が庭園と芝生を作ったお宅の芝生は、1年で見事な芝になって「あんな芝生は見た事が無い!」自分は20年間芝生と試行錯誤しても出来無かった。「是非、我が家の芝生をお願いできませんでしょうか?」と頼まれました。

もちろん仕事の依頼は引き受けました。他の現場が終わり次第取り掛かる、という事で合意して頂き、1か月後ぐらいから作業を開始しました。もちろん方位家相も見て良い日から始めました。

芝生面積は、50坪ぐらいです。今回の芝生作業は、色々な技法を取り入れてます。記事の前半に書いた施工方法は、一般的なやり方です。

今回は、根本から解決しなければならないケースだったので色々調べると、芝生だけではなく、周りにある植栽が原因であることに気づきました。

植栽の木から切ることをお客様に話すと、「植木屋さんに切って貰ったばかりです」と言いましたが、植栽の木の表面を刈っているだけなので、この状態では風も光も通うさないので、内側の枝抜きをしました。

2トン車に山盛り2台の枝ゴミが出て、お客様もビックリされましたが、今まで感じられなかった光と、爽やかな風がそそぐのにいたく感激されていました。

次は、芝生剥がしの作業です。数日で終了して分つた事は、土質、特に水捌けの問題です。解決作として、庭の真ん中に、1メートルの幅と、深さ1メートルの穴を掘り、底に砂利を6分入れ、その後その穴から幅30センチ深さ40センチの溝を、庭の中心部10メートルぐらい掘り、砂利を入れ、暗渠パイプを大きな穴と繋ぎ、その後穴と溝と庭全体に山砂をひき、次に黒土を引き、平に地慣らしをしてから、姫高麗特注の芝をベタ張りして仕上げました。

before
after

ポイントは、木の枝抜き、庭の穴、溝、暗渠、砂利、山砂、等、ここに最終的に芝生が綺麗に仕上がる、要は見えない所に工夫を施した、私のオリジナルの技法です。

大きな穴、溝、砂利、暗渠を作ることで、大雨の後の水捌けもよくなり、いつも循環する新鮮な水が地中にあることで芝に良い影響を与えるのです。

作業は、4月後半には、終了しました。6月には、芝のブルーカーペットが完成しました。お客様は大変感激され、今でも感謝のお言葉を頂く次第です。お客様の長年の悩みは解決して、日々の暮らしを楽しく過ごされています。

ご参考にして頂ければ幸いです。

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