お稲荷さんの祟りとは?
お稲荷さんは、日本の神道や民間信仰において非常に重要な存在です。稲荷神社は、豊穣や商売繁盛、交通安全などさまざまなご利益があると信じられています。
一方で、お稲荷さんの怒りを買うと「お稲荷さんの祟り」があるとされています。これは、お稲荷さんが祟りを起こし、祟りを受けた人に災いや不幸をもたらすという信仰ですが、大切なことは、お稲荷さんへの感謝や尊敬を忘れず、敬意を払うことです。
お稲荷さんは、日本の神道における神様の一つです。稲荷神社は、日本各地に多く存在します。稲荷さんは、しばしばキツネの姿で表され、赤い鳥居や狐像が特徴的な神社も多いです。
稲荷神社では、狐(キツネ)が神の使いとされ、赤い鳥居や狐像が特徴的です。白いキツネは稲荷神社において特に重要視され、縁起物として扱われることもあります。お稲荷さんは主に豊穣や商売繁盛、交通安全などのご利益があると信じられています。
お客様から聞いたお稲荷様にまつわる怖い話
このお話しは、今から10年くらい前のことです。
お客様から「庭を手入れして欲しい人がいる」と、ご紹介を頂きました。そのお宅は埼玉県上尾市です。数日後に伺いました。古い酒屋さんでした。
「中庭を綺麗に直して欲しい」と言われ、隅々まで拝見したところ、お稲荷さまの鳥居とお宮が有りました。庭全体が数年ほど手が入れられてない状態で、かなり荒れていました。
私は「お稲荷様が有るので、庭いじりは慎重にやらないといけない…」と思いました。
そして庭を一通り確認した後「家の中にどうぞ」と言われ、上がってお茶を出して頂きましたが、そこから、おばあちゃんとお嫁さんの話しが始まりました。
その家に何があったのか原因は不明ですが、おばあちゃんの話では、その家の跡取り息子が若くして亡くなり、おばあちゃんの旦那もその後に亡くなり、更には、お嫁に行った娘も亡くなったそうです。おばあちゃんは、それ以来「この世には、 神も仏もない」と思ったそうです。
そして、お嫁さんが言うには、庭のお稲荷さんの近くの榊を切った植木屋さんもその後直ぐに亡ったそうです。内緒のまま私に仕事を任せて、何かあったら申し訳ないと思って正直に話したそうですが、そんな怖い話しを私にしたので「仕事を断わられるのでは…」と思って心配していたみたいです。
しかし、私は「庭を綺麗にしてあげて、悪い事は起きない」と信じて、この仕事を引き受ける事にしました。仕事が仕事だけに慎重にやろうと思い、お稲荷さんのことを再度よく聞いた所、 中に祀って居る彫物は、左甚五郎が彫った物だそうです。
また、お稲荷さんの本元は、東松山の箭弓神社と聞き、そこでお祓い用の塩を分けてもらい、それと上尾の地元の神社でお祓いをしてもらい、それから日の良い日を調べてから作業を行いました。
この仕事自体は、慎重に作業を進め何も問題は起こりませんでした。しかし、他の現場で木の手入れをしている時、2メートルの脚立で木を刈り込んいた所、蜂の巣が有り蜂の大群が顔の回りに襲い掛かってきたのです。
刺される前に飛び降りましたが、脚立が飛び跳ね、背中から地べたに叩き付けられ、3分間ぐらい苦しくてまともに呼吸が出来ず、しばらく横たわっていました。
しかし、なんとか作業に戻り、痛いながら終わらせました。もしかすると上尾の現場の祟りか何かだったのかもしれません。その後も上尾の現場の作業は続けましたが、なんとか無事に終わりました。 その後も暫くは注意を払っていましたが、何も起きずに良かっです。
本当の不幸の原因とそれを利用して儲ける悪質な霊能力者
お稲荷さんのお宮が粗末だったのが気になっていた私は「お宮を新しく直した方が良いと思います」と助言すると、「誰か良い人はいないか?」と聞かれたので、杉戸の知り合いの大工さんを紹介しました。
すると、その大工さんが熊谷の霊能者に相談して作業が長引き、更に「お嫁さんと娘さんが霊能者にハマって、高額のお金を使い通い詰めている」と、おばあちゃんから相談されたのです。
おばあちゃんから私に「いい加減にする様にお嫁さんに話して欲しい」と言われ、私も大工さんを紹介した手間、もう霊能者を頼るのを止めるよう説得しました。しかし「しばらくは行かなくなっても、何かあるとまた頼っている」と聞きました。
あまり不幸続きがあったので誰かに頼りたい気持ちも分かります。しかし、そういう悪質な霊能者の良いカモにされてしまう人もいます。何とかしてあげたいですが中々難しいです。
さらには大工さんから「庭を直した植木屋さんは無事でいますか?」と、霊能者が聞いたそうです。何か私の事を呼び寄せる感じに聞こえました。 私は無視して行きませんでしたが、その後も別に何もなく無事でした。
今回のお宅の数々のご不幸の原因ですが、私が思うには、 多分お稲荷さんが原因の様な気がします。 最初見た時に、お稲荷さんの回りが非常に乱雑で汚かったからです。なので私は「昔からあったお稲荷さんが怒ったんじゃないか?」と考えています。
殆どの人が知らないことですが、実は、お稲荷さんは二種類あります。京都伏見のお稲荷様は神仏ですが、愛知県の豊川稲荷様は寺院です。全国には、この二種類のお稲荷さんが分布しております。 よく聞く話が、お稲荷さんに願いごとをして大成功した話です。
しかし、一度成功してしまうと自分の実力だと思い、お稲荷さんの事を忘れてしまう人が多いそうです。すると時には「見返りに命を取られる」とよく聞きます。
寺院のお稲荷様は荼枳尼天と言い、古代インドでは「人の肉や心臓を食べる夜叉、鬼神」でしたが、「大日如来が大黒天に姿を変えて説方し、 仏教の善神になった」と伝えられています。その神様が祀られているのが寺院のお稲荷様です。
ですから最初は夜叉、鬼神だったお稲荷様は、願いが叶ったらちゃんとお礼をしないと怖いそうです。 商売している人は願いが叶うそうですが「反面で、命を取られる!」と恐れている人もいます。しかし、お礼を忘れずにお稲荷様を大事に祀っている人にとっては、ちっとも怖くない良い神様です。
私は、お稲荷様にお参りは行きますが、頭を下げ「有難う御座います」しか言いません。
全て常日頃の感謝の気持ちを持って行えば、怖い事はない神様だと思います。
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